2008年3月 2日

キュウセン

010545.jpg

(雄型)

kyusenmesu.jpg
(雌型)

標準和名:キュウセン
学名:Halichoeres poecilopterus (Temminck and Schlegel,1845 )
属:スズキ目ベラ科キュウセン属
宮崎地方名:?

特徴など:
ベラ科の魚は種類が豊富で簡単な身体的特徴として色がとてもカラフルである事があるが、上唇から細い歯がちょこんと飛び出していることでもおおむね判断できてしまう。(すべてのベラ科がそうだという事ではない)
まあ、感覚的にベラ科の魚だ・・・と感じてしまうんだな。
でも侮るなかれ、中には全長2mを超える通称「ナポレオンフィッシュ」※標準和名「メガネモチノウオ」なども属するし、私が見た最大の魚では、同行者が釣り上げたカンムリベラなどは60Cmを超える大物だった。
九州では大分の防波堤などで「カンダイ」として騒がれる大物、標準和名「コブダイ」もベラ科に属する。
この大物達だが、幼魚と成魚では姿・模様が大きく変わるのも特徴的で、また雄と雌の模様が違うという事も面白い。

写真の魚はキュウセン。
キュウセンの名の由来は、雌の体の様子から付いたという説がある。雌は中央に太いたて筋が1本あり、その上下に赤褐色の点線が8本あるため合計「9本の線」ということからだ。
ベラ科の魚は磯場や防波堤の壁に居ついている事が多いが、このキュウセンはちょっと小岩があるような砂浜で釣れる。私は磯が中心の釣りなのでほとんど釣った事がなかったが、先日の船キス狙いの釣りで久しぶりに釣れた。
宮崎でも内湾の砂地なら何処でも釣れるのかもしれないが意外と見かけない魚である。関西や瀬戸内では食材としても珍重され、京都では京料理のネタにもされるそうだ。私は食べた事がない。
もっとも低温に強いんだそうだ。ベラ科の魚達はカラフルだが、カラフル=南方の魚というイメージもある。恐らく生息域がサンゴや海草などが鮮やかな海底の場合に魚も擬態として色を近いものに変える進化をしているのだろう。しかしキュウセンは私が見た魚の中でも1・2を争うほどカラフルだ。砂浜でこんなに鮮やかだと、狙われ易いのではないかと危惧しちゃうけど、実際写真の魚は25Cmというかなりの大型のせいか、お腹の下に傷があった。1度は何がしかと戦った証拠だ。
ベラ科の魚は性転換するものが多いが、キュウセンもその魚の1つだ。雌から雄への変異である。従って赤褐色の模様を持つ雌は小型のものが多く雄は大型が多いということであるが、この魚は最初から雄の個体もいて、これは一次雄といい雌と同じ姿をしているのだそうだ。転換したものが青(写真のような色)になるそうで、そのような個体を2次雄という。
釣手法のせいかもしれないが、次は雌の姿も一度拝みたいもんだ。

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