ミゾレブダイ

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標準和名:ミゾレブダイ
学名:Leptoscarus vaigiensis (Quoy and Gaimard,1825 )
属:スズキ目ブダイ科ミゾレブダイ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年6月
写真の魚のサイズ:28Cm

特徴など:
琉球列島。インド・太平洋域。珊瑚礁域の海草群落内にすむ。和歌山・高知県からの記録がある。35Cm程度になる。宮崎では珍しいかもしれない。

体高はブダイの仲間と思えないほど低いが咽頭歯や体節的形質はブダイ類と同様。ブダイ類は性転換による二次雄がいるのが特徴だが、この魚については雌・雄異体性が確認されている唯一のブダイ科の魚だそうだ。
つまり・・・・生まれた時から雄は雄。雌は雌ってことかな?哺乳類なら普通だけど魚の世界では珍しい部類かもしれない。

スジブダイ(?)

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標準和名:スジブダイ
学名:Scarus rivulatus Valenciennes,1840
属:スズキ目ブダイ科アオブダイ属
宮崎地方名:?

撮影者:H.Tanaka
撮影場所:宮崎市・宮崎サン・マリーナ
撮影日:2007年8月
写真の魚のサイズ:4Cm

特徴など:
断定できませんが恐らく本種でしょう。2度しか見ていませんが小型で地味な魚なので見落としもあるのでしょう。
稚魚では濃い灰色のからだに4本の横縞が見えますが、幼魚や雌はオウムブダイやダイダイブダイとの鑑別が困難だそうです。スジブダイは藻類を主食とし、成長すれば40cmになり高知県から南の太平洋、オーストラリアまで分布します。(H.Tanaka)

アオブダイ

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標準和名:アオブダイ
学名:Scarus ovifrons Temminck and Schlegel,1846
属:スズキ目ブダイ科アオブダイ属
宮崎地方名:いがめ(ブダイ科の魚の総称?)

特徴など:
アオブダイは宮崎でも、ブダイ・ヒブダイと並びよく見かける魚だ。
だけど、写真の魚は若魚で30Cm程度。この魚は大きくなり80Cmほどまで成長する。

雄の大型は頭が突き出して迫力ある風貌だ。沖磯などで時々格闘されたあげく、この魚でがっかりされている姿も見かける。願わくばその写真を写させてほしいと常々思っている。
内臓を食べての中毒例がけっこうあるようだけど身は安全。だけどブダイほどに美味しくないという噂も聞いていて、写真の魚もリリースした。

夜、眠る際は口から粘液を出して、自分を覆う薄い透明の「寝袋」を作り、その中で眠る行動が知られているんだそうだ。

ブダイの由来は「武鯛」なんだそうだ。つまり武士が鎧を着たような姿の魚だから。

ブダイ

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標準和名:ブダイ
学名:Calotomus japonicus (Valenciennes,1840 )
属:スズキ目ブダイ科ブダイ属
宮崎地方名:?

特徴など:
これがブダイの中のブダイ。だけど写真の魚はちょっと小さめで若魚だ。
ブダイの仲間としては、青→アオブダイ・赤→ブダイ・黄色→ヒブダイ が宮崎ではよく見かける種でよくまあこんな色に分かれたもんだと思う。ブダイの色は決して食欲が沸く色でもないが、ブダイ・ヒブダイは柔らかい身だけど甘みがあり美味しい。揚げ物などに最適でフワッとした食感がいい。アオブダイだけは私は食べた事がない。最初に不味いと聞いてしまったからだが、特に身が危険だと言う事もない。ただ内臓は中毒を引き起こす例が多くあり、やめたほうが良いようだ。

写真の魚は目が上方を向いて、いかにも底から上を見上げるように捕食していた個体なんだろうなと思う。多くのブダイの写真を見ても、こんなに上目使いの様相ではない。

磯釣りでは割りとメジナの外道として釣れる事が多い。45Cmほどまで成長するようだが、雄になると赤色がだんだん緑っぽい感じになる。寿命は7年ぐらいなんだそうだ。
宮崎の南部では専門に狙う釣人もいる。狙えば海草などを針に巻きつけて割りと簡単に釣れる。
大きいし美味しいから狙ってもいい魚だけど釣り味としては引きが弱いので面白みには欠ける。

オビブダイ

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標準和名:オビブダイ(写真は若魚)
学名:Scarus schlegeli (Bleeker,1864 )
属:スズキ目ブダイ科アオブダイ属
宮崎地方名:?

特徴など:
この魚は同行者が釣ったものだが、いろいろ調べて結局判らず、ついには神奈川県立生命の星・地球博物館・瀬能博士にメールで同定して頂いた写真だ。
その時の内容だが

私のメール内容
「大きさが28Cmの魚で、ブダイとしては若魚という感じですので
オビブダイの模様がしっかり出てないものだと思いましたが、ぜひ専門家の方々の意見を伺いたくメールを送らせて頂きます。」

に対しまして以下の通り。
「同定についてですが、ご指摘のとおり、私もオビブダイの若魚だと思います。
●頬の鱗列数が2(画像からはそう見えます)であること、
●体色に赤みが強いこと、
●背鰭の中央に青い縦帯が形成されつつあること、
などが根拠です。」

と言う事でオビブダイとしている。模様でははっきりしないけど、概ねオビブダイの特徴を持っているようだ。成魚では雄と雌で全体的な色が変わるけど雌のほうが赤が強い。

オビブダイを見たのはこの魚の撮影をした1回限り。
多分そんなに多い魚ではないだろうけど貴重な宮崎生息種と言う事にはなる。

ヒブダイ

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標準和名:ヒブダイ
学名:Scarus ghobban Forsskål,1775
属:スズキ目ブダイ科アオブダイ属
宮崎地方名:?

特徴など:
黄色い魚体なのが特徴だが、上の写真は典型的な雌だ。ブダイ科の中でも最も美味とされ、四国ではこの魚を専門に狙う方もいらっしゃると聞く。
実は私はブダイやアオブダイよりこのヒブダイを多く釣っている。魚影が濃いのか、この魚に対する私の仕掛が適合しているのか定かではないが、宮崎には多い魚なんだと思われる。
スマートな魚体のため引きが強く、大きなものは60Cmにもなるのでそれはそれは手こずる。釣れてがっかりと言う事も多いのだけど、私的にはとりあえずキープする魚の1つでちょっと嬉しいかも。唐揚げ・フライなどに適している。
身はブダイの全般的な特徴だが柔らかく、その身に甘みがある。

ブダイ科の魚は雄と雌の区別がつけやすく、上の写真の魚は雌なのだが、この魚の特徴としては成魚は小さな群れで動く。1匹の雄と数匹(10匹弱程度)の雌なんだという。
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この写真は数年前に釣ったヒブダイの雄の姿だ。まったく別魚と思うような色合いなのだ。
ヒブダイのグループの中で、雄が釣られるなどして居なくなった場合はどうなるのか?
グループの中の雌の1匹が変態して雄になるんだという。魚の仲間には雄が雌になるという変態は、割といろんな魚が知られていて、代表的なのは「クロダイ」など。しかし居なくなったタイミングで雄になる魚のメカニズムとは、摩訶不思議。