ゴマサバ

gomasaba.jpg 標準和名:ゴマサバ学名:Scomber australasicus Cuvier,1831
属:スズキ目サバ科サバ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:宮崎市
撮影日:2010年9月
写真の魚のサイズ:約30Cm

特徴など:
体側下部に小さな黒色斑が散在していることが特徴的なのだが、これは釣れたてだと出てない事もあり難しい。掲載の魚の写真もそうだが、尾鰭がマサバよりも黒ずみ、第1背鰭棘が11~12本(マサバは9~10本)であることも判断材料になるようだ。でも何となくだけどゴマはゴマと言う感じがある。

ある時期、宮崎ではサバの姿がめっきり減って、とりあえずこのゴマサバだけは沖で釣れていたんだけど、マサバに比べて味が落ちると言われ、外道の中でも邪魔者扱いだった。だけど、最近名物になっている屋久島あたりの首折れサバというのはゴマサバだ。一度食した事があるけどかなり美味だった。

50Cmほどに成長するようだが、マサバ同様に大きい方が味も良いと思われる。ちなみにマサバより油脂が少ないようだが安定した食味であり、夏場に味が落ちるマサバに対して、その安定感から時期によっては高値取引されるそうだ。

マサバ

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標準和名:マサバ
学名:Scomber japonicus Houttuyn,1782
属:スズキ目サバ科サバ属
宮崎地方名:?

特徴など:
写真の魚が「マサバ」なのか、はたまた「ゴマサバ」なのか正直判らない。とにかくまだ幼魚だ。
成魚の写真は釣魚として写したことはなく、宮崎産サバとしてストアーなどで出回っているものの、その写真だけはやめとこうと思う。市場で仕入れた魚の写真ならいいだろうけど、ストアーでの産地というのは信憑性がない。

マサバは大分で何度も釣っているが、ブランドとして確立されている「関サバ・関アジ」のサバもマサバだ。
冬時期の大分のマサバだと、刺身にしてもとても味が良く、またマサバが持つアニサキスという回虫もほとんど居ないとして生食される。

宮崎だと、マサバは重宝されてない。
その理由だが、基本的に漁業で安定的に捕獲されてないからだ。
私の経験では、2002年の秋ぐらいまでマサバは宮崎から消えていた。時々ゴマサバは釣れたと聞いていたが、マサバ情報はまったくなかった。
だけど2002年の冬から2003年に向けて、異常なほどにこの幼魚が沖でも磯場でも沸いた。
この軍団は餌取りとしては最悪で、表層から底まで居ついているし、どんな餌でも喰らい付いてくるので釣りにならない。

もちろん、ずっと前は普通に獲れていた魚で、その価値も低かったけど、漁獲量が減って高級食材に変わりつつある。また海外から「モドキ」の魚が入ってきて、その代わりに余計に値が上がっていたけど最近は微妙な状態だ。

きちんと成魚を写して写真を差し替えたいと思うが、とりあえず宮崎に居る(釣れる)魚として案内しておきたいと思う。

サワラ

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標準和名:サワラ
学名:Scomberomorus niphonius (Cuvier,1831 )
属:スズキ目サバ科サワラ属
宮崎地方名:?

特徴など:
サゴシと言うほうが馴染みがある魚だが、Wikipediaの紹介ではサゴシ(サゴチとも・40-50cm)、ナギ(50-60cm)、サワラ(60cm以上)と呼び名が変わる出世魚でもあるとのことだ。大きくて1mを超す。
写真の魚はナギ(サイズ)ということになるが、宮崎ではサゴシ・サワラの呼び名が普通だろう。

初めて見たのは船サビキ釣りで落とす途中で喰らいついてきたもの。その後、宮崎港の防波堤で釣れる噂を聞いて、狙って2匹60Cm程度のものが釣れたことがある。群れで動く魚で、時には餌を求めて河口まで来たり、近場の沖で大型が釣れるときもある。
有名なのは瀬戸内海で、内湾に生息する傾向の魚かも知れない。
そんなサワラが宮崎で入食いだった1999年はちょっと特殊な年だとも聞いていた。

沖のアジ狙いの船サビキ釣りでは仕掛をもつらし、時には鋭い歯で引きちぎってしまうのでちょっと嫌われぎみ。
防波堤でこの魚を釣り上げるとヒーローだ。仕掛は大型ウキにワイヤーハリス・餌はキビナゴ。磯4号竿でもかなり強烈な引き込みで楽しませてくれる。また喰い渋りなどまったくなく、餌が目元にあれば喰らいついてくるようで獰猛。

パサッとした身は同類のサバと近い食感だが、尾に近いほど美味しいようだ。私は焼いて食べたことしかないが新鮮ならば刺身でもよし。また味噌漬けが美味しいそうだ。魚偏に春と書いて「鰆」※サワラと言うことで、春の魚だと思われがち。水揚げがもっともあるのが春なのかもしれないが旬は冬だとも聞く。

スマ

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標準和名:スマ
学名:Euthynnus affinis (Cantor,1849 )
属:スズキ目サバ科スマ属
宮崎地方名:ヤイトガツオ

特徴など:
シルエットというか、容姿はかなりヒラソウダに似ており区別しずらいが、胸鰭下方にやいと跡のような数個の斑点がある。

この魚も宮崎沖の黄金の瀬などで大きな群れがあるときがあり、餌の無いハリにでも喰らい付いてくる貪欲な魚であり、居れば数が釣れる。

WEB魚図鑑への投稿は宮崎より以南ばかりで、各種図鑑記載でも南日本・太平洋の熱帯海域に生息してるということなので、南方系魚とも言えるのかもしれない。

刺身はカツオに勝るとも劣らず。大量に捕獲されないので出回る機会も少ないのだろうが釣人は口にしている。この魚がスマと呼ばれなくても「ヤイト」とは認識され美味しいと評判だ。

カツオ

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標準和名:カツオ
学名:Katsuwonus pelamis (Linnaeus,1758 )
属:スズキ目サバ科カツオ属
宮崎地方名:?

特徴など:
カツオを知らぬ人は居ないだろうけど、宮崎では海面漁業(養殖含む。)生産額の約 4 分の 1 を占める基幹漁業なんだそうで、春カツオといえば南日本の宮崎・鹿児島がもっとも早く出荷していく。宮崎県南部の南郷町は近海かつお一本釣漁業の漁獲高日本一を誇る。
宮崎の南部では、カツオが豊富な事から、その食べ方についても拘りがあり、独特の甘醤油文化が発達している。カツオ飯なども名物。

春に九州から北上して北海道南部に到達し秋には太平洋を南下する。日本海には少ない。
土佐の一本釣りと言う言葉も子供の頃から聞いているし男の漁といえばこれ!
それほど馴染み深いけど、レジャーで釣れる魚とはいえない。近海と言えど一般的な個人向けの船舶免許の範囲で釣れる魚でもなく岸の近くにもいない。やはり漁対象の魚だ。

相当大きくもなる。1.2mにもなるようだ。カツオの模様は写真のように後方腹部に数本の縦筋が入る。この筋が無ければ、これに似た種は多くて見分けにくいかも。

ヒラソウダ


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標準和名:ヒラソウダ
学名:Auxis thazard (Lacepède,1800 )
属:スズキ目サバ科ソウダガツオ属
宮崎地方名:?

特徴など:
ソウダガツオの仲間には写真のマルソウダとヒラソウダの2種類がある。
この2種は区別できないと、刺身を美味しく味わうことができない。ヒラだったらかなり美味しい。マルソウダの場合は血合いの身が腐りやすいと言う事もあるし、味もいまいち。

という記事はマルソウダの紹介の際に書いたけど、こっちが美味しいほうだ。

マルソウダが群れで釣れるのに対して、このヒラソウダの場合は磯のフカセ釣りなどの折りに単発で釣れることが多い。マルソウダほどの大きな群れでもないのだろう。
この魚は表層を突っ走るので釣り上げるのは楽じゃない。右に左に竿を揺すぶられる。

大きいのは60Cmにもなるようで、そのサイズならカツオと間違われるかもしれない。
釣人はこの魚が釣れたら「かつおが釣れた!」っていうけどね。

ちなみにこの魚は全世界の熱帯・温帯海域に分布しているそうだ。
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上がヒラ・下がマルです。違いが判るかな?

マルソウダ

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標準和名:マルソウダ
学名:Auxis rochei (Risso,1810 )
属:スズキ目サバ科ソウダガツオ属
宮崎地方名:?

特徴など:
ソウダガツオの仲間には写真のマルソウダとヒラソウダの2種類がある。
この2種は区別できないと、刺身を美味しく味わうことができない。ヒラだったらかなり美味しい。マルソウダの場合は血合いの身が腐りやすいと言う事もあるし、味もいまいち。
それでも料理次第ではおいしい。ある日、この魚ばかりで他が釣れず、しかたなく持ち帰った事があるが、その魚を知人の料理店店主が味噌煮にしてくれた。味付けの問題だと思うけど信じられぬぐらい美味しかった。

見た目で区別するなら、細長く幅があり丸まった形のもの(体の断面が丸い)がマルソウダで、体高があり、わずかに幅が狭いのがヒラ。だけどヒラソウダによく似たスマやクロマグロの幼魚などが登場した日には、なにがなんだかという感じ。

この魚は時々大量に沿岸に押し寄せるときもあるし、沖のサビキ釣りなどで表層に群れていて、仕掛を下に下ろす途中で喰ってきて釣りの邪魔をする。まあ邪魔だけど、これが活性が高いときは他の魚も高いと思うわけで、そんなときはいろんな魚が釣れるので楽しいのだけど。

大きさは図鑑記載だと55Cmにもなるようだが、よく見かけるサイズは30~35Cm程度だ。